『医師・歯科医師の将来ビジョンを達成させる』 為のコンサルタントスタッフブログ

2017.12.25勤務医でも出せる経費

勤務医の税金対策

勤務医の皆様。節税を意識したことはございますか?
勤務医だから、経費や節税など関係ないと思われている方が多くいらっしゃいます。

勤務医であると給料は天引きとなり、源泉徴収で税金を自動的に取られているため、税金についての意識は薄れてしまいがちです。
しかし、よーく見てみるととんでもない額の税金が引かれているのです。



 

では、この税金がどこに使われているか皆様はご存知でしょうか?

公共施設や公務員の給料等、国の為に使われていることが、本来は望ましいことですよね。
しかし、現実はそうはいかず、国会議員の高額な給料の賃上げや箱モノの建造費であったり、
1000万円のソファーを購入しているという本当にそれは国の為なのかという税金の使い方が、ニュースに取り上げられることも少なくはありません。

勤務医の方も収入が多いほど、支払う税金も多くなってきます。
せっかく稼いでも、半分も税金を払っている人も中にはいます。
税金は払うものだと思っていらっしゃる方もいるかと思いますが、その税金が何のために使われているか分からない現状で、
国に任せきりで良いのでしょうか?

少しでも疑問に思う部分があるのならば、節税をすることで、やりたいことや家族の為に使ったり、老後の資金に回すことも時には大切です。

勤務医だから節税できる方法は少ないと思われがちですが、勤務医でも節税できることはたくさんありますので、
今回はぜひお勧めしたい節税の方法をご紹介します。

 

特定支出控除

特定支出にあたる支出が給与所得控除額の半分を超えた部分を、
給与から更に控除ができる制度を特定支出控除と言います。

少し前までは、条件が厳しく利用する人は少なかったのですが、
平成24年に改正され、項目が増えるなど、対象者の範囲が広げられ、より多くの人が利用できる制度となりました。

しかし、利用しやすくはなったのですが、給与所得控除の半分を超えないと利用できないので、
結構経費を使わなければいけないという問題はあります。

使える経費といたしましては、学会の費用や交通費、スキルを上げるための資格の取得や書籍、
そして、かかりつけ医や平成29年に新しく導入された総合診療専門医などの研修にかかる費用も経費となります。

 

寄付金控除

控除にはたくさんありますが、ここでは寄付金控除を紹介したいと思います。

例としては、今話題となっている“ふるさと納税”があります。
好きな地方自治体、支援したい地方自治体に対して行う寄付となり、
2000円を超える部分は一定の限度額まで原則として所得税・住民税から全額が控除されます。

つまり、毎年払っている税金をそのまま寄付することで、実質2000円でお好みのお礼の品がもらえるということで注目されています。

ふるさと納税というと、地域ごとの特産品を思い浮かばれる方が多いかと思いますが、
中には少しユニークなお礼の品もあるので、ご紹介させて頂きたいと思います。

長野県飯山市に10万円を寄付すると、「iiyama」のパソコンがお礼の品としてもらえ、今とても人気のお礼の品となっています。

他にも、福岡県久留米市に10万円の寄付でブリジストン自転車がもらえたり、
高価なものでいうと、群馬県藤岡市に100万円の寄付で、伊勢神宮などに使用されている三波石を使った庭園をお好みで制作してくれるものもあるので、ご自身の趣味に合ったお礼の品を探してみるのも1つの楽しみとなります。

他にも、認定NPO法人への寄付も、政府が定める「特定寄付金」として特別な控除の対象となっており、
多くの税金を支払っている方は、こういったことに寄付し、社会貢献をするのも良いかもしれないですね。

次に平成29年1月1日から確定申告に含むことができる新しい制度について、2点ご紹介します。

 

セルフメディケーション税制

医療費控除の特例で、平成29年1月1日からスイッチOTC医薬品控除というのができるようになりました。

医師の方でも知らない方が多く、医療費控除は今まで10万円を超えた場合のみでしたが、
スイッチOTC医薬品控除では、スイッチOTCと呼ばれる医薬品を購入した代金が1万2000円を超えれば、控除することができます。

スイッチOTCの医薬品については、セルフメディケーション税控除対象という言葉が「S」というマークとして記されています。

例えば、「イブクイック頭痛薬」や花粉症治療薬の「アレグラ」、痛み止めの「ロキソニンS」などが挙げられます。また、他の品目を知っておきたいという方は、こちらのサイトに掲載されていますのでご覧ください。
【厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html

 

確定拠出年金401k・ideco

確定拠出年金とは、国民年金とは違い、個人ごとに掛金とその運用益との合計額をもとに年金給付額が決定される年金制度のことです。

厚生年金や国民年金と同じように支払い額の全額が所得控除になり、節税効果が期待できます。
年金については、全額所得控除にならない個人年金保険で資産を形成するのか、
確定拠出年金で資産を積み立てつつ節税するのか、どちらが良いのかは明白ではないでしょうか?

 

以上の事が、私の紹介する勤務医にもできる節税の方法となります。
これだけでも、かなりの節税が望めますが、こういったことは誰も教えてはくれず、
知らない人はそのまま言われた通りの税金を支払っているのが現状です。

また、前述の通り、セルフメディケーション税制や確定拠出年金など、制度というのは年々新しくなっていきます。
そういった流れについていく為に、常にアンテナを張っておくことも大事となってきます。

勤務医であっても、条件さえそろえることができれば簡単に税金を抑えることができますので、
税金を支払うことは義務ですが、どこに使われているか分からない余計な税金を支払う必要はありませんので、
できることから1つずつ行動に起こしてみてはいかがでしょうか?

さて、以上が私のお勧めしたい勤務医にできる税金対策です。
節税の方法としてはまだまだたくさんありますが、勤務医としては限界があります。

そこで、次にご紹介するのは個人事業主になることでできる節税の方法です。

 

フリーランス

まず個人事業主について説明したいと思います。
個人事業主とは、法人化せずに自分で事業を行う個人の事です。
個人事業主となれば、日常的な支出も事業に関係するならば経費計上することができますし、所得分配をすることで更なる節税ができます。

例を挙げて説明したいと思います。

blog12

①会社の場合

キャプチャ

②会社の場合

キャプチャ2

※給与所得控除額の計算方法(参考:国税庁平成29年分)

blog12-1

 

勤務医のAさん(50)は3000万円の収入です。

その為、Aさんは今まで住民税と合わせて約50%の1,352万円もの税金を払っていました。
しかし、Aさんはこの先も所得の半分を払い続けるよりは、思い切って個人事業主になることを決意しました。
そして、Aさんはご自身の会社のフリーランス医師となり、奥様も会社の役員として雇用しました。
会社から派遣された形で、Aさんは非常勤として働くので、Aさんの3000万円の収入は一旦会社の収入となり、Aさんに支給されます。

その時に会社の収入となった3000万円を全てAさんの給料とするのではなく、
図の①会社のようにAさんは2000万円、奥さんは1000万円の給料とすることで、2000万円と1000万円に税金がかかってきます。

その為、支払わなければならない税金としては、Aさんは749万円、奥さんは245万円となり、
世帯で994万円の税金となりますが、1,352万円よりは358万円の節税となります。

また、他の方法として、②会社のようにAさんに1000万円、奥さんに1000万円の給料とし、
残りの1000万円を500万円ずつ退職金の積立金にすることで、1000万円に課税されるので、
世帯で支払わなければならない税金は245万円ずつの490万円と更に減少し、1,352万円より862万円の節税となります。

そして、500万円ずつの積立金が積み重なってくるので、リタイア後も安心して資金運用できます。

 

また、会社を作らなくても不動産など減価償却を伴う有物資産を持ち、帳簿上の経費を出すことで、
帳簿上の赤字を作り、給与所得と損益通算をし、節税するというスキームもあります。

例えば、給与所得が1000万円、不動産所得がマイナス200万であれば、
給与所得と不動産所得や事業所得を損益通算することで、損益通算で所得から差し引くことができるので、
Aさんの給与所得が1000万円から800万円となり、その800万円に課税されることになります。

また、不動産をお持ちであれば、経費計上も可能となってきます。その為、更なる節税が望めますので、こういった方法もあるという事を知って頂けたらと思います。

 

勤務医には出せない経費

勤務医では出せない経費が個人事業主にはたくさんあります。
個人事業主で出すことのできる必要経費について以下にまとめました。

キャプチャ3

 

お仕事でお使いになる車や、スタッフとの旅行も福利厚生費として経費にできることもあります。

また、薬屋さんとのお電話に対しても通信費として、今まで買っていた書籍や、光熱費、ガソリン代なども
経営上必要な経費となりますので、経費計上することができることがあります。

仕事に関することのほとんどは経費の範囲内なので、計上できる可能性があります。
つまり、同じ時間働き、同じ収入だとしても、勤務医ですとその収入から支払わないといけない生活費が、
個人事業主ですと、仕事に関することならば経費計上できることになります。

その為、使えるお金が増え、自由度が高くなり、出来ることの幅も広がってきます。
フリーランス医師となってしまうと、仕事量が減るのではないか?という心配をされる方がいらっしゃると思いますが、
今は多くの人材派遣会社があり、医療専門の人材派遣会社もあります。

しかし、中には救急病院の派遣もあり、緊急で呼ばれるのはちょっと…と思う方は、開業を考えるのも1つの手だと言えます。

経営するのは大変かもしれませんが、1回開業し、うまく資産運用をすれば長い目から見ると、一番の税金対策となります。

これまでいくつかの税金対策をご紹介してきましたが、一つ気を付けなければならないのが、
節税をする目的を「税金を減らす為」としないことです。

どういう事かと言いますと、節税でお金を増やして、そのお金の使い道を明確にすることが大切という事になります。

 

ここである先生の事例をご紹介させて頂きたいと思います。

神奈川県横浜市のK先生は、今と将来の事が不安になり、電話にてご相談して下さいました。
「開業をしているのだけど、税金についていまいち分からない。税理士などには見てはもらっているけれども、
思ったより資産が増えないので、将来が不安である。将来的に増やしていくにはどうしたらよいでしょうか?」とのことでした。

しかし先生にある質問をしてみますと、ぴたりと無言が続いたのです。

その質問は「何のためにお金を増やしていきたいのですか?」という単純な質問です。

しかし、電話越しの先生は、そんなこと考えていなかったという風に無言となったのです。
このように節税はしたいけど、何のためにしていくか考えていない、使えるお金は増やしたいけれども、
何に使うかは決めていないといった方が多くいらっしゃいます。

その先生はヒアリングしていくにつれて、将来は早めにリタイアをして、家族との時間を大切にしたい、
ハワイにハーフステイをしたいといったような夢をお持ちなことが分かりました。

その夢を実現するために、節税と資産形成を同時にして、お金をいくら増やしていくかという目標ができ、
今はもう、家族との時間を大切にしながらも目標の達成まで一歩手前まで迫っています。
このように節税をする目的は、家族との旅行に使いたいでも、子供の教育費にあてたいでも、
幼稚園を設立するなどして社会貢献したいでも、後世の教育をしていきたいでも、はたまた悠々自適に暮らしていきたいなど何でもよいのです。

大事なのは、どのくらい節税して、その使えるお金を何に使っていきたいかという見通しを立てることで、その先のしたいことに繋げることです。

これからの人生を豊かに暮らしていくためには、先を意識したマネープランを考えることが大切です。

このコラムをお読みになって、将来の目的が見つかり、将来やりたいことが実現する方法の1つとなって、先生方の手助けとなれば嬉しい限りです。

 

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カテゴリー:コンサルタント 又吉 資産形成ブログ

又吉 莉奈(コンサルタント)

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