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資産運用・・・「ベンチマーキングのはじまり」

これまで、資産運用・・・「~~~~~」シリーズで、


1資産運用の初心者の方も、そうじゃない方も、最初に考えるところ


2資産運用・・・違った視点での考え方


3資産運用・・・営業成績が落ちる方法!でも、お客さんにはうれしい事!


4資産運用・・・「自分について」の引き出し方

5資産運用・・・本当の目的


6資産運用・・・「成功と失敗の分かれ道」


7資産運用・・・「ベンチマーキング」


8資産運用・・・「ベンチマーキングと数字」



 8回更新してきました。


 今回は9回目の更新です。


 普段のブログとは区別して連載で、資産運用の考え方を、少し世の中とは違った視点で解説しています。


 連載なんで、できれば続けて順に読んでいただくのベストです。


 カンタンに基本的な資産運用の考え方が理解できます。




 前回は『ベンチマーキングと数字』というキーワードでベンチマーキングと数字の重 要性について書いてきましたが、この重要性はご理解いただけましたか?

 さてでは、今回はここまでお伝えしてきた『ベンチマーキング』の使い方を、具体的な事例を引き合いに出しながらお伝えしていこうと思います。


 今回のキーワードは『ベンチマーキングのはじまり』です。


 いよいよ、中身についてお話していこうと思います。

 

ですが・・・その前に突然ですが質問します。


 この質問は後にも重要になりますので、面倒くさがらず、皆さんも頑張って答えてくださいね。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~




★Q1:リタイア後の生活資金は一年間あたりどれぐらい必要とお考えですか?

                    年    万円



★Q2:老後の資金は年金だけでも十分だと思いますか?

                    YES or NO

★Q3:何歳までに、リタイアをしたいですか?


                           歳



★Q4:リタイアまでに、どのぐらい貯蓄を確保しておきたいですか?


                          万円


★Q5:リタイア後は月々どのぐらいの収入があれば安心できますか?


                    月々   万円




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 お疲れさまでした。


 こういった事をじっくり考えた事ってありますか?


 実はこの質問は日経新聞によるアンケート調査で使われていた質問で、この調査で30・40・50代の1000人の方がこのアンケートに答えています。


 他にも、統計やアンケートでこの質問に関する数字はたくさんあります。


 今回のあなたの解答は、1000人の方の意見や数字と比較して、どのような感じになるでしょうか。



ではアンケートの調査結果をのせますね。



Q1:リタイア後の生活資金は一年間あたりどれくらい必要とお考えですか?

『Bプランコンサルティング日誌』資産運用・投資コンサルティング会社の代表のアメブロ


Q2:老後の資金は年金だけでも十分だと思いますか?

『Bプランコンサルティング日誌』資産運用・投資コンサルティング会社の代表のアメブロ

『Bプランコンサルティング日誌』資産運用・投資コンサルティング会社の代表のアメブロ

●86%の「年金だけでは不十分」と答えた方のみの質問と結果です。 【不足分はどう補うべきか?】 ★保険料がもっと増えてもいいので給付を増やすべきだ 7% ★保険料はこれ以上増やさず給付をもっと増やすべきだ 28% ★個々人が年金以外の他の収入手段で補うべきだ 51%

日本経済新聞より抜粋


Q3:何歳までに、リタイアをしたいですか?


(単位:%)
区分 高年齢者 総数 引退を考えた ことがある   年齢に関係なく いつまでも 働きたい すでに仕事を 辞めている
働いていたい年齢
59歳以下 60歳~64歳 65歳~69歳 70歳以上
100.0 43.0 1.0 10.9 25.3 5.7 35.2 20.6
  55~59歳 100.0 54.0 2.5 22.5 26.0 2.9 40.1 5.0
60~64歳 100.0 43.5 6.7 32.5 4.3 33.3 21.6
65~69歳 100.0 27.2 15.7 11.2 30.6 40.7
                 
100.0 25.3 1.2 8.3 13.4 2.3 28.4 42.7
  55~59歳 100.0 36.8 3.3 19.1 13.7 0.7 32.6 28.0
60~64歳 100.0 23.0 3.8 17.1 2.0 26.6 46.9
65~69歳 100.0 13.5 8.6 4.6 25.2 56.5
注:  1)  高年齢者総数には、引退時期の不詳を含む。
 2)  「引退を考えたことがある」には、「働いていたい年齢」の不詳を含む。


(単位:%)

区分 高年齢者 総数 就業者 (9月中に収入になる 仕事をした者) 不就業者 (9月中に収入になる 仕事をしなかった者)  
就業希望者 (仕事をしたいと 思いながら 仕事に就けな かった者) 非就業希望者 (仕事をしたいと 思わなかった者)  
100.0 71.5 28.5 14.2 14.2
  55~59歳 100.0 90.1 9.9 7.7 2.3
60~64歳 100.0 68.8 31.2 16.1 15.1
65~69歳 100.0 49.5 50.5 21.0 29.5
           
100.0 45.6 54.4 17.2 37.2
  55~59歳 100.0 62.2 37.8 14.1 23.7
60~64歳 100.0 42.3 57.7 19.7 38.0
65~69歳 100.0 28.5 71.5 18.3 53.2
           

厚生労働省【平成16年高年齢者就業実態調査結果】より引用


55~59歳で仕事をしておらず、仕事を希望しなかった人 


男性・・・2.3%

女性・・・37.2%


60~64歳で仕事をしておらず、仕事を希望しなかった人


男性・・・15.1%

女性・・・38%

65~69歳で仕事をしておらず、仕事を希望しなかった人

男性・・・29.5%

女性・・・53.2%


Q4:リタイアまでに、どのぐらいの貯蓄を確保しておきたいですか?

実態はコチラ

『Bプランコンサルティング日誌』資産運用・投資コンサルティング会社の代表のアメブロ

平成22年版 高齢社会白書(概要版)より引用


希望はコチラ



Q4:リタイアまでに、どのぐらいの貯蓄を確保しておきたいですか?の質問に対しての回答

1億円以上~3億円未満 ・・・ 28%


5000万円以上~1億円未満 ・・・ 25%


3000万円以上~5000万円未満 ・・・ 21%


3億円以上~ ・・・ 13%


~3000万円未満 ・・・ 11%


既にリタイアしている ・・・ 2%


弊社アンケートより引用




Q5:リタイア後は月々どのぐらいの収入があれば安心できますか?


実態は、高齢社会白書より


区分 平均所得金額
一世帯当たり 世帯人員一人当たり(平均世帯人員)
高齢者世帯 総所得 298.9万円
192.4万円(1.55人)
 稼働所得 50.5万円 (16.9%)
 公的年金・恩給 211.6万円 (70.8%)
 財産所得 17.6万円 (5.9%)
 年金以外の社会保障給付金 2.5万円 (0.8%)
 仕送り・その他の所得 16.6万円 (5.5%)
全世帯 総所得 556.2万円
207.1万円(2.69人)
資料:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成20年)(同調査における平成19年11年間の所得)
(注)高齢者世帯とは、65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯をいう。

高齢社会白書より引用

『Bプランコンサルティング日誌』資産運用・投資コンサルティング会社の代表のアメブロ

では、希望は、


月々50万円以上~・・・11%


月々40万円~50万円・・・22%


月々30万円~40万円・・・29%


月々20万円~30万円・・・15%


その他・・・23%

弊社アンケートより引用


※ちなみに、その他は、「できるだけ多く」という意見が多数含まれています(笑)

いかがでしたか?

 シンプルに言えばこれがベンチマーキングの基本部分です。


 皆さんの意見と、考え、それに希望に、違いやギャップなどありましたでしょうか?


 「ふ~ん・・・」「へぇ~・・・」といった感じですかね?


 最初の5つの質問は、資産運用の基本にとって重要になってきますので、この機会に、少し考えて頑張って解答スペースをうめてもらえれば楽しく読み進んでもらえると思います。


 でも、逆の事をいいますけど・・・


 あまり考えたことのない人だったなら、さきほどの5つの質問に対する答えはなかなか出てこなかったりしませんか?


 実は、私自身も最初は、正直答えは出せませんでした。


 何か希望みたいで全然リアルではありませんでした。


 私の友人なんかは、大富豪が書くようなすごい数字になってしまって、何のために考えたのかよくわからない答えになってしまったものです。


 でも、がんばってこの5つの質問ついて、考えると良いことがあります。


 この質問に対する自分なりの答えを持てると、8資産運用・・・「ベンチマーキングと数字」 に登場したメガネがよく似合う仕事熱心なお客様のように考えが一気に進んでビジョンも明確になります。


 これはどういうことかというと、自分が手に入れたい未来が数値化されることによって、理詰めで理解できるようになります。


 未来という見えにくいものを数字で測り、実感して、「足りる、足りない」「どのくらい・どれだけ」といったカンジをつかむ事ができますから、より、リアルに未来がインプットされてしまうんです。


 でもまだ、どうしても一歩動けない人、これから考えていこうと思っている人にとってはなかなか答えがでにくいですよね。


 リラックスした休日に思いついたり、旅行にいって「あぁ、将来はこんな所でゆっくりしたいなぁ。」など・・・


 ちなみに私は湖のほとりで、ゆっくりしたいなぁっと思っていますけど。


 そんな未来を手に入れるにはどうしたらいいのでしょうか?


■未来がだいぶ先すぎたり・・・

■仕事の問題が目の前にあったり・・・

■お子様の養育費や、進学・教育にお金がかかるから


 その後の事が考えれなかったり・・・・


 先が見えない状態でこの質問は答えにくいものです。


でも


●リタイア後は、田舎でゆっくり暮らしたい!


●いや!! 逆に都会の中心で趣味やショッピングを楽しみたい!


●海外にも行きたいし、暮らしてみたい!


●特別な事はせず、家族と仲良く暮らしたい。


 など・・・理想や希望は存在していませんか?

 私は第7回・第8回でベンチマーキングというキーワードをつかって皆さんにいろいろお話しました。(これは経営管理手法の一つで、企業などが業務改善やプロセスの改革をするために、成功している会社の業務を比較してスピードや効率を数値化して、具体的な改善ポイイントを知り、改善・変革をうながすものだとお伝えしました。)


 そして、別の言い方で


 成功のイメージがわきやすいようにそれに関わる数字を知ること


 ともお伝えしましたね。


 もう少し言い方を変えると、


未来の数字を知って準備すること!


こんなカンジです。


 企業は成功している会社の業務を数値化して具体的な違いを知り、それを目標としてがんばる。それがベンチマーキングです。


 そして、個人の場合、成功のイメージを数値化して、成功している人の数字を知って、それを目標にして長期計画を立ててがんばる。


 これが私達のコンサルティングしているベンチマーキングです。


少し、面倒くさそうでしょうか?


 でも、効果はかなりありますので、あまり難しく考えず「ふ~ん」程度で読み進めてもらえればうれしいです。


 次回からは実際のクライアントさんに登場していただいて、ストーリー風におさらいもしながら、わかりやすく書いていこうと思いますので楽しくお付き合いください。




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