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勤務医(常勤医)とフリーランス医の違い|フリーランスの長所・短所も

医師の働き方はさまざまで、専門とする診療科・領域や勤務先によって働き方は異なります。中でも大きな要因の1つが、勤務医で働くか、フリーランス医として働くかの違いです。
 勤務医とフリーランス医の違いは働き方だけではなく、収入面や人間関係にも及びます。どちらで働くかで悩んでいる方は、それぞれの特徴を比較して検討しましょう。
 今回は勤務医とフリーランス医の比較を紹介し、フリーランス医として働くメリット・デメリットも解説します。

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目次

1. 勤務医(常勤医)とは?

2. フリーランス医とは?

3. 【項目別】勤務医(常勤医)とフリーランス医の比較
3-1. 働き方
3-2. 年収
3-3. 福利厚生

4. フリーランス医として働くメリット・デメリット

まとめ


1. 勤務医(常勤医)とは?

勤務医(常勤医)とは、病院・クリニックなどの医療機関に正規雇用されている医師のことです。勤務医の働き方は医療機関の就業規則などで定められていて、所定の勤務日数・勤務時間で働きます。
勤務医の1日のスケジュールを簡単に説明すると、出勤後は病院の午前診療・午後診療を行い、診療終了後はカルテチェックと報告書作成を済ませて退勤となります。
手術や当直がある日の流れはまた異なるものの、1日のスケジュールはある程度決まっていることが特徴です。

2. フリーランス医とは?

フリーランス医とは、非常勤勤務を主体とした働き方をする医師のことです。勤務医のように特定の医療機関に正規雇用されることはなく、複数の医療機関と雇用契約を交わしたり、勤務日数・勤務時間を自分で設定したりして働きます。
フリーランス医が活躍できる診療科は、主に内科系です。内科は健康診断や人間ドックなどでスポットの案件が出やすく、経験の少ないフリーランス医も活躍できる可能性があります。
対して、外科はフリーランス医が活躍しにくい診療科です。外科で働くフリーランス医が自身の手術技術を活用できるケースは稀で、主に術前準備や他の医師・スタッフのサポートに回ることが多い傾向にあります。
また、麻酔科はフリーランス医が活躍しやすいと言われていた時期もありました。しかし、新専門医制度で麻酔科専門医の更新要件に「単一施設での週3日以上勤務」が追加されたことにより、現在ではフリーランス麻酔科医の働き方は厳しくなっています。

3. 【項目別】勤務医(常勤医)とフリーランス医の比較

勤務医とフリーランス医とでは、雇用関係に違いがあることはもちろん、働き方や年収、福利厚生にも差があります。両者の違いを把握し、自分の希望に近いほうを選べるようにしましょう。
勤務医とフリーランス医の働き方・年収・福利厚生を比較し、それぞれの違いを解説します。

3-1. 働き方

医療機関の就業規則に従う勤務医は多忙な働き方であるのに対し、フリーランス医は自分の希望に合わせて働き方を選べる違いがあります。
 
勤務医(常勤医)の働き方
勤務医は正規雇用されている医療機関でのみ働き、医療機器を利用する患者様の診療や治療を担当します。勤務日数は職場により異なるものの、勤務時間については「医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査要綱」で定められているように、週32時間以上が一般的です。


3.常勤医師の定義と長期休暇者等の取扱い


(1)常勤医師とは、原則として病院で定めた医師の勤務時間の全てを勤務する者をいう。
 ア病院で定めた医師の勤務時間は、就業規則などで確認すること。
 イ通常の休暇、出張、外勤などがあっても、全てを勤務する医師に該当するのは当然であ

 る。


(2)病院で定めた医師の1週間の勤務時間が、32時間未満の場合は、32時間以上勤務している医                                  

 師を常勤医師とし、その他は非常勤医師として常勤換算する。


(引用:厚生労働省医政局「医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査要綱」

  http://www.toyama.med.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/2016chi1_273_youkou.pdf http://www.toyama.med.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/2016chi1_273_youkou.pdf



勤務医はほとんどの職場で残業や当直が存在し、容態急変に備えるオンコールを担当するケースもあります。
 
フリーランス医の働き方
フリーランス医の働き方には、「定期非常勤」「スポット」「定期非常勤+スポット」の3つがあります。

定期非常勤

特定の曜日での出勤など、定期的な勤務を設定する働き方

スポット

医療機関が出す単発の案件をこなす働き方

定期非常勤+スポット

定期非常勤として定期的な勤務を行いながら、空いた時間に

スポットでの勤務も行う働き方

定期非常勤はフリーランス医で安定した収入を得たい方に、スポットはプライベートの時間を重視しながら働きたい方に向いています。
定期非常勤+スポットは、フリーランス医で高収入を目指したい方におすすめの働き方です。

3-2. 年収

年収については、安定した年収が期待できる勤務医に対し、フリーランス医は働き方次第で年収が大きく変わる点に違いがあります。

勤務医(常勤医)の年収
勤務医は医療機関が定める勤務時間で働いており、給与は1か月分をまとめた月給として支払われます。医師はもともと基本給が高い職業であるため、勤務医は安定した高い年収を期待できる点が特徴です。
 参考として、勤務医の平均年収は約1,378万円となっています。なお約1,378万円のうち、約117万円は賞与・特別給与額です。

出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

フリーランス医の年収
フリーランス医の給与体系は、ほとんどが日給制もしくは時給制となっています。時給・日給の設定や勤務時間で給与額が左右されるため、フリーランス医の年収は人によって大きく異なる点が特徴です。
参考として時給1万円で働くフリーランス医の場合、1日6時間・週5日の勤務と仮定すると、月収は約120万円、年収は約1,440万円となります。勤務時間を増やせば、さらなる高収入を狙うことも可能です。

3-3. 福利厚生

福利厚生面では、勤務医のほうがフリーランス医よりも優れた待遇が用意されています。
勤務医(常勤医)の福利厚生
勤務医は医療機関に正規雇用されているため、手厚い福利厚生が用意されています。
勤務医の福利厚生としては、住宅手当・通勤手当のように生活を楽にするものや、資格手当・特殊勤務手当・宿直手当などの業務に関連するものが代表的です。他にも医療費補助や託児施設併設などがある職場も存在します。
 勤務医は退職時に退職金の支給がある点も特徴です。勤続年数に応じて支給額が大きくなる退職金は、勤務医として働く魅力の1つとなっています。
フリーランス医の福利厚生
フリーランス医は非常勤であり、勤務医と比べて福利厚生は見劣りする傾向にあります。中でも最も大きな違いが、勤務先の厚生年金に加入できない点です。
フリーランス医が加入する公的年金は国民年金のみとなっています。国民年金は支給額が低く、月額あたりの給付水準額は令和4年4月時点で64,816円です。参考として、厚生年金の給付水準額は219,593円です。

出典:日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」

  https://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2022/202204/040103.html https://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2022/202204/040103.html

フリーランス医は基本的に退職金の支給もないため、老後の資産形成を考えておく必要があるでしょう。

4. フリーランス医として働くメリット・デメリット

最後に、フリーランス医として働くメリットとデメリットを解説します。
 
メリット
フリーランス医として働くメリットは、自分のペースで働ける点です。子育て・介護といった家庭の事情がある方や、論文執筆・学会参加のために時間を割きたい方も、フリーランス医であれば仕事とプライベートを両立できます。勤務時間を増やせば勤務医以上の高収入が目指せる点も魅力です。
フリーランス医は複数の医療機関で勤務するため、医師の人脈づくりができたり、症例経験の積み重ねにつながったりするメリットもあります。将来的に開業を考えている方は、フリーランス医で構築した人脈や経験が役立つでしょう。
また、フリーランス医は仕事での人間関係のトラブルに巻き込まれにくい特徴があります。医局内のしがらみや看護師などの医療スタッフとの人間関係に悩まされたくない方は、フリーランス医として働くことがおすすめです。
デメリット
フリーランス医として働くデメリットは、安定した働き方ができなくなる点です。
非常勤は勤務医が不足しているときに募集されることが多いため、勤務医の人員が確保できると契約更新がされない可能性があります。スポットの案件も常にあるとは限らず、収入の安定化が課題です。
フリーランス医の労働条件は福利厚生がほとんどないことも多く、税金や保険料・年金などは自分で支払わなければなりません。勤務先との契約交渉や確定申告の手続きなど、働き続ける上でいくつかの事務作業が発生する点にも注意しましょう。

まとめ

勤務医とフリーランス医の違いは、主に働き方・年収・福利厚生の3点です。
勤務医は多忙な働き方であるものの、安定した高収入と手厚い福利厚生を受けられます。
対するフリーランス医は自分の希望に応じた働き方ができ、勤務医以上の高収入も目指せる点が魅力です。ただし、手厚い福利厚生は期待できません。
仕事とプライベートを両立したい方や、将来の開業に向けて人脈づくりや経験を積みたい方に、フリーランス医はおすすめです。老後の資産形成を考える点やデメリットも踏まえて、自分に合った働き方を選びましょう。

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